USB 3.0はUSB 2.0の約10倍速
USB 3.0はUSB 2.0の約10倍速(最大)です。
デジタル機器において速度は最重要です。ネット社会においてデータなどが大容量化と向かっています。そのデータを処理するためには高速化は避けて通れません。周辺機器を扱うUSBで高速化を実現することは重要なことだと考えます。USBの規格はUSB 1.0、USB 1.1、USB 2.0がありました。2008年11月にUSB 3.0が正式な規格となりました。そのUSB 3.0がUSB 2.0と比較すると約10倍速となっています。
現在USBの規格は4つあります。ご覧ください。
規 格 | 適応機器 | モード名 | 速度 |
USB3.0 | 高速デバイスの周辺機器 | SSモード (Super Speed) |
5Gbit/s |
USB2.0 | 大容量データなどの周辺機器 | HSモード (High Speed) |
480Mbit/s |
USB1.1 | イメージデータ、プリンターなどの周辺機器 | FSモード (Full Speed) |
12Mbit/s |
USB1.0 | キーボード、マウスなどの周辺機器 | LSモード (Low Speed) |
1.5Mbit/s |
USBとはユニバーサル・シリアル・バス (Universal Serial Bus)
コンピュータに周辺機器を接続するためのシリアルバスの規格の1つです。
従来規格のバスはRS-232Cシリアルポート、IEEE 1284パラレルポート、マウス・キボードを接続したPS/2などがありました。それらの置き換えを目的に考案されました。
(USB.org 英文サイト)
USB 3.0がチップセットに内蔵されることでマザーボードの標準機能に含まれるのは、AMD社では2011年6月発表のA75、Intel社では2012年4月発表のIntel 7シリーズからとなっています。現在USB 3.0の対応機も多く見受けられます。
USBの利用範囲は幅が広いのが特徴です。更に便利です。いたるところにUSB機器があります。パソコン本体のUSB端子。周辺機器ではHDD、メモリー、マウス、キボード、プリンター、USBのHUB、スキャナーなど。いろんなところで利用されています。
そのUSB HUBをご紹介。
iBUFFALO USB3.0Hub 超高速転送 セルフ&バスパワー 4ポート ブラック BSH4A04U3BK
USBには2つの機能があります。それはデータの転送機能と給電機能です。 解説しています。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
USB 3.0のデータの転送機能
USB 3.0のデータの転送機能には7つの特長があります。ご紹介します。
USBの規格と転送速度(表2)をご覧ください。
最大の特長は、USB2.0と比較して約10倍の速度がアップしていることです。(下記表2を参照)ネットワークを行き交うデータが大容量化している状況では高速化は必須です。
- 約10倍速のスピードアップ
USB 2.0では480Mbit/s USB 3.0では5Gbit/sのスピード。約10倍速です。 - 1つのバスに仕様上最大127台の機器を接続し同時に使用可
- ホットプラグに対応
活線挿抜(かっせんそうばつ)電源を投入したまま脱着を行える構造を備えています。 - USB On-The-Go
USB機器どうしを直接接続するインターフェース規格です。パソコン等をホストとせずに、動作時にホスト機器を動的に切り替える機能を拡張したもの。 IEEE 1394のように直接接続できるので、いろいろな機器に応用できます。 - 独自の高速化技術
バッファローの「TurboUSB」とアイ・オー・データ機器の「マッハUSB」で、20% 〜 30%高速化可能なソフトウエアが提供されています。 - 互換性
USB 2.0はUSB 1.1と互換を保つよう設計されています。USB 3.0もUSB 2.0と互換を保つよう設計されています。 - USB 3.0は他のUSBと区別するため青色表示が推奨されています。
規 格 | 転送速度 | 給電能力 |
USB1.0 | 1.5Mbit/s | * |
USB1.1 | 12Mbit/s | * |
USB2.0 | 480Mbit/s | 500mA |
USB3.0 | 5Gbit/s | 900mA |
高速化を狙った商品です。BUFFALOの「TURBO USB」、I-O DATA「マッハ USB」をご紹介します。
BUFFALO 「TURBO USB」 |
概 要 | I-O DATA 「マッハ USB」 |
概 要 |
HD-LXV3.0TU3J BUFFALO USB3.0用 ハードウェア暗号化機能搭載 外付けハードディスク 3.0TB 超高速USB3.0に高速化ソフトウェアをプラスした大容量・ハイスピードモデル 「ターボPC EX」を標準搭載 カスタマーレビュー |
HDJ-UT2.0B I-O DATA USB3.0/2.0対応 外付型ハードディスク 2.0TB 「HDJ-UTシリーズ」は新規格USB3.0に対応した3.5インチハードディスクです。USB2.0接続時と比較して約3.6倍(実測値)の高速転送を実現。静音ファンでハードディスクを確実に冷却する高性能・高信頼設計です。また、電源内蔵のため、ACアダプター不要ですっきり設置できます。 カスタマーレビュー |
給電機能
USBにはデータ転送機能があると上でお話しました。ここでは給電機能について詳しく紹介します。
給電機能には2つの機能があります。セルフパワードとパスパワードです。
セルフパワード(セルフパワーとも言います)とはセルフパワードはコンセントなどから引き込むことなのでここでは省略します。USBから供給されたパスパワードについての解説です。
外部から電源を引き込むこと。(具体的にはコンセントなどから電源をとること)
パスパワード(パスパワーとも言います)とは
USBやIEEE 1394のケーブルから供給された電源を使用し、周辺機器を動作させること。
【表2】で給電能力について紹介しています。USB2.0では500mA、USB3.0では900mAとなっています。許容範囲内の利用をしなければなりません。許容範囲を超えると機器にダメージを与えるリスクがあります。
PCやセルフパワー型のハブのUSBポートからコンセントのように電力が得られる点を利用して、USBを電源供給にのみ用いる周辺機器が販売されるようになりました。モバイル機器だけでなく、携帯ゲーム機、デジタルオーディオプレーヤー等の携帯機器用の充電器・充電用ケーブルや、小型扇風機、電灯といったデバイスとは無関係な周辺機器、中にはUSBから電源を得る利点がほとんど見出せないようなものも商品化されています。
これら「電力供給専用のUSBポート関連製品」を用いて充電することは機器メーカーの保証対象外となりますので注意が必要です。
2009年6月に携帯電話の業界団体やEUでも携帯電話端末の充電器のコネクタにマイクロUSBを採用し、共通化されています。
USB 3.0対応デバイス
USB 3.0規格に対応したUSBデバイスや、USBコントローラーを内蔵したマザーボード、インターフェースボードなどは、2010年頃から発売されています。
主要なUSB3.0対応のデバイス
USB 3.0カスタマーレビュー
USB 3.0のレビューをいくつかご紹介します。
体験談です。結果の良い場合と結果の悪い場合があります。ご覧ください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。