高速 Wi-Fi & 無線LAN の比較| 理想的な導入方法
Wi-Fi & 無線LANを選択する基準としては、
・速度
・搭載機能
・価格
・利便性
等があります。
このページでは速度に限定して解説を進めます。
インターネットの歴史は、速度の歴史と言っても過言ではありません。その速度は最も重要なテーマです。
その速度ですが、どんどん進化しています。
この「新しいWi-Fiは何でこんな遅いんだ!」
という話はいろんなところでクレームとして上がっていますが、
「この新しいWi-Fiは何でこんな速いんだ!」と言う、クレームは聞いたことがありません。速いと言うことは大変な魅力です。
高速 Wi-Fi の理想的な導入方法
理想的な導入をするには、重要なポイントがあります。それは3つです。
・ISPからモデム+Wi-Fi迄
・Wi-Fi
・子機の仕様
です。
高速 Wi-Fiを設置(入替)するばあいは、WAN側、LAN側とも速度に見合った改善をしないと理想的な導入にはなりません。Wi-Fiの親機を高速にしただけでは、あまり大きな速度アップにはつながりません。
ネットワーク全体(WAN側の回線種別 ⇒ Wi-Fi ⇒ 子機)として、考える必要があります。又、大変重要なことです。
1. WAN側の回線種別(モデム)+Wi-Fi迄
WAN側も高速タイプが必要です。
(1) FTTHを使用している場合は高速タイプのFTTHが理想です。
(2) モバイルブロードバンドを使用している場合
・Wimaxを利用の場合はWiMAX 2+(「ワイマックスツープラス」)が理想です。
(3) 携帯電話網を使用している場合はLTE等の高速タイプが理想です。
2. Wi-Fi
Wi-Fiには下記の通り、
1733Mbps、1300Mbps、866Mbps、450Mbps等
種類も多く、選択に悩むところかもしれません。
高速タイプは下記を参照してください。(2015/05現在)
3.子機の仕様
子機の仕様は親機の仕様と合わせてください。仕様が異なると本来の速度がでません。中継器を使用の場合も同じです。仕様を合わせてください。
例として、親機の規格が11n/g/bであれば、子機、中継機も同じ規格にするということです。
無線の規格と速度について
無線の規格と速度は3つあります。理論上の速度、実効速度、利用者の速度です。詳しくは無線の規格と速度を参照してください。
高速タイプ
高速なネットワークを実現するためには、高速 Wi-Fi が必要です。
とにかく高速なものと考えている方は最速のものを。
コストとのバランスが悪いと考えている方は、次速の機器を選ぶと良いでしょう。
以下に高速タイプの Wi-Fi を紹介します。
-INDEX-(速度による分類)
・1733Mbps
・1300Mbps
・867/866Mbps
1733Mbps
ストリーム数 | 4ストリーム |
アンテナ数 | 4×4 (5GHz帯 & 2.4GHz帯) |
規格値 (無線LAN) | 1733Mbps(11ac/5GHz帯)+ 800Mbps(11n/2.4GHz帯) |
規格値 (有線LAN) | 1000BASE-T |
実効スループット (無線LAN) | 約1095Mbps |
実効スループット (有線LAN) | ローカルルータ 約940Mbps PPPoE 約932Mbps |
1300Mbps
3種類用意しました。下記の通りです。
1. WG1800HP
2. WZR-1750DHP2
3. WN-AC1600DGR
867/866Mbps
4種類用意しました。下記の通りです。
1. WZR-1166DHP2
2. WG1400HP
これ以外にも、450Mbps、433Mbps、300Mbps等がありますが、割愛しました。高速化の時代ということで、速度866Mbps以上の機器を紹介しています。
掲載基準はアクセス数の多い、販売数の多いWi-Fiとしました。
無線の規格と速度
無線の規格と速度は3つあります。
1. 無線の規格
無線の規格(802委員会策定の代表的な規格値)
理論上の速度です。
規 格 | 周波数帯 | 速度 | ストリーム |
IEEE 802.11b | 2.4 - 2.5GHz | 11Mbps / 22Mbps | 1 |
EEE 802.11a | 5.15 - 5.35GHz 5.47 - 5.725GHz |
54Mbps | 1 |
IEEE 802.11g | 2.4 - 2.5GHz | 54Mbps | 1 |
IEEE 802.11n | 2.4 - 2.5GHz 5.15 - 5.35GHz 5.47 - 5.725GHz |
65Mbps - 600Mbps | 1 - 4 |
IEEE 802.11ac | 5.15 - 5.35GHz 5.47 - 5.725GHz |
290Mbps - 6.9Gbps | 1 - 8 |
IEEE 802.11ad | 57 - 66GHz | 4.6Gbps - 6.8Gbps | - |
2. 実効速度(スループット)
実効速度(スループット)とは、メーカーで実機を使用して計測した速度です。利用者のWi-Fi利用時のデータと少しかけ離れています。それは次のような理由です。
・ウイルス、インターネットセキュリテイがインストールされていない
・PC内の不要データを削除し、PCを軽くしている
・サーバー、PCのハードの性能、OS等。軽快なハード・ソフト構成となっている
などです。
3. 利用者速度
利用者速度とは、私たちが使用するときの速度です。利用者のネットワーク環境等には個人差があります。従って速度は大きく変わります。実効速度より更に遅くなります。
参 考
最後までご覧いただきありがとうございました。